2024.9.6
自己肯定感という言葉は、少し抽象的で、具体的にどう感じればいいのか、何を指しているのかが不明瞭でもやもやしますね。
自己肯定感を理解して高くするために、まずは自己肯定感を構成する「6つの感」についてお伝えします。
自己肯定感を高めるためには、「6つの感」のどこからアプローチすればいいのかわかります。
すると、あなたが自己肯定感が低い原因と解決策がわかりますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
悩んでいる人にとって、自己肯定感が低い状態は、しばしば「自分はダメだ」「自分には価値がない」といった自己否定的な考えに結びつきます。
その結果、他人と自分を比べたり、他人の期待に応えようと無理をしたりして、心が疲れてしまうことがあります。
自己肯定感の特徴は、必ずしも「自分は完璧だ」と思うことではなく、むしろ「不完全でも大丈夫」と思えることです。
失敗や欠点があっても、それが自分の一部であり、そのままの自分を受け入れる力が自己肯定感には含まれています。
また、感情の波は「自己肯定感」と大きくかかわっています。
自己肯定感が高い人は、物事やシチュエーションをポジティブにとらえることができるので、一見マイナスに思えることが起きても感情に引っ張られにくいのです。
すぐに感情に引っ張られてしまう……という人も大丈夫。
自己肯定感を成長させれば、自分自身をコントロールする術が身につきます。
自己肯定感を成長させるために、自己肯定感を構成する「6つの感」にアプローチしてゆきましょう。
自己肯定感は、以下の6つの感で成り立っています。
自尊感情から順に積み重ねていき、6つの感がすべて満たされると自己肯定感は完成します。
しかし、6つの感がすべて満ち足りている人はなかなかおらず、どこかの感が不足しているということが少なくありません。
不足している感を補って自己肯定感を向上させてゆきましょう。
それでは、6つの感について詳しくご紹介します。
自分には価値があると思える感覚
~しなやかな自分軸をつくる~
自尊感情は自己肯定感の「根」にあたる部分で、自分には価値があると思える感覚のこと。
自分のパーソナリティである持ち味や個性、人柄を自分自身で評価して、自ら生きる価値を認識し、自分の生かされた命を大切にするという感情です。
自己肯定感の基礎となる部分なので、自尊感情が安定していれば、「私っていいよね」と自分を認めることができます。
それは、自分を取り巻く世界を肯定的にとらえることにもつながります。
また、どんな困難が起きても、その中で生きがいややりがいを見つけることが可能になります。
ありのままの自分を認める感覚
~何度でも立ち上がる強さを身につける~
自己受容感は木に例えると「幹」の部分で、根と同様に自己肯定感全体を支える重要な部分です。
アドラー心理学で言うところの「I’ m OK, I’ m not OK(私が良くても悪くても肯定できる)」の状態で、自分を受容するという感覚です。
自己受容感があれば、ありのままの自分を認めることができて、何度でも立ち上がるしなやかさを身につけることができます。
また、自分のポジティブな面もネガティブな面もあるがままに認められます。
不完全な自分を受け入れて、そこから肯定的な側面を見出していくのが、この感覚です。
自分にはできると思える感覚
~何度でも挑戦できる自分になる~
自己効力感は木の「枝」に相当する部分で、自分の世界を大きく広げてくれる「私はやれる!」という感覚です。
この感覚に乏しいと、自分の成長を促すような新しい仕事やチャンスが目の前にやってきても、尻込みしてしまいます。
自己効力感が高まっていれば、目標達成のためのプランを果敢に実行することができます。
また、困難に直面してもプレッシャーに耐えることができ、失敗した場合にもすぐに立ち直れます。
幹から多くの枝が伸び、また折れても新しい枝が伸びていくように、何度も挑戦することができるのです。
自分を信じられる感覚
~セレンディピティ(幸運な偶然)を引き寄せる~
自己信頼感は木の「葉」のようなもので、自分を信じられる感覚のことを指します。
葉が光合成によって木の成長を促すように、自分を信じて自信を持つことは、人生を豊かなものにしてくれるのです。
アメリカの思想家ラルフ・ウォルドー・エマソンは『自己信頼』という著作の中で、「自分自身に従順であれ」とアドバイスしています。
周りの人や世間の基準に従うのではなく、自分自身を信頼できる感覚を身につけ、自分が感じる喜びに忠実になって人生を生きたとき、人はとても強くなれるのです。
自分で決定できるという感覚
~自立して自分の人生を切り開く~
自己決定感は木に咲く「花」のようなもので、自分で選択して決めているという感覚です。
人間が感じる幸福度は、自分で自分の人生を決定し、コントロールしているという感覚に比例することがわかっています。
自己決定感が欠如し、自分が決めているという感覚を持たない人は、幸福を感じられないばかりか、精神的に弱くなってしまいます。
また、周囲への依存度も増し、うまくいかなかったら環境のせいにするようになります。
勇気を持って自分で決定するということが、結局は自分の幸せにつながるのです。
自分は何かの役に立っているという感覚
~社会の中で自分らしさを発揮する~
自己有用感は木で言えば「実」に当たる部分で、周囲の人や社会とつながりにおいて自分が役に立っているという感覚です。
この感覚は、人間が社会的存在として根本的に持っている帰属意識と深いつながりがあります。
人は誰しもが自分のやってきたことに対して、疑問や不安を抱くことがあります。
いくら目標が明確でも、後ろを振り向いてしまうこともあります。
そんなときでも、自己有用感があれば目の前にあることを継続していく意識が高まり、心が折れないように前を向くことができるのです。
自己肯定感は常に一定ではなく、上下動するもの。
自己肯定感は一定ではない
と知っておきましょう。
自己肯定感は、あなたをとり巻く環境次第で高くなったり、低くなったりします。
どんなに強い自己肯定感を持った人でも、一時的に気持ちが落ち込むことはあるのです。
自己肯定感が下がった時に、「あぁ、まだ自己肯定感が上がってないんだ・・」とがっかりしなくていいのです。
折れない自分軸ではなく、しなやかでブレない自分軸を確立します。
それにより揺れにくい自己肯定感を身につけることができますよ^^
くれぐれも自己肯定感を高く維持しようなどと思わないように気を付けましょう。
ただただ自己肯定感を高めようとしてもうまくいかないのは、実は自己肯定感は「6つの感」からできていたからです。
あなたが自己肯定感を高めたいと思っていたら、まずは自己肯定感を構成する「6つの感」をチェックすることをお勧めします。
そして、一番弱い「感」から育てましょう。
自己肯定感を構成する「6つの感」がそろったとき、あなたの自己肯定感は高くなっていると感じられるようになりますよ^^
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