セラピーを受けると「別れ」がくる理由：健全ではない関係からの解放

2025.2.1

セラピーやカウンセリングを受けて、心が癒されていくはずなのに、大切な人が離れていくと、「私が何か間違えたの？」「せっかく前向きになろうとしていたのに、どうして？」と不安を感じるかもしれませんね。

これはあなたが間違っているわけではなく、むしろ“本来の自分”に戻ろうとしている証なのです。
この記事では、なぜセラピーを受けると別れを選んだり、人が離れていくのか、その理由を解説していきます。

「別れ」が来るのは健全ではない関係からの解放のため

セラピーを受けると、自分自身を深く理解し、本来の自分の気持ちや価値を大切にするようになります。
これまで無意識のうちに築いてきた人間関係のパターンに気づき、「本当に自分にとって心地よい関係とは何か？」を見直すきっかけが生まれます。

その結果、これまで無理に続けていた関係や、一方的に我慢を強いられる関係から解放されることがあるのです。

たとえば、これまで「相手に嫌われたくない」「見捨てられたくない」という不安から、相手の気持ちを最優先にし、自分を犠牲にしていたとしましょう。

しかし、セラピーを通じて「自分にも大切にされる価値がある」と気づいたとき、その関係に違和感を覚えるようになります。

「私はいつも相手に尽くしているけれど、相手は私の気持ちを尊重してくれているだろうか？」と問い直すようになるのです。

また、自己肯定感が高まることで、これまで許容していた「支配的な関係」や「依存的な関係」に疑問を持てるようになります。

例えば、いつも相手の機嫌を損ねないように気を遣い続けたり、一方的に助けを求められる関係に疲弊していたとしたら、セラピーを通して「これは本当に対等な関係なのだろうか？」と考え始めます。

そして、その関係を続けることが自分の幸せに繋がらないと気づいたとき、自然と距離を取るようになるのです。

一方で、相手もあなたの変化を敏感に察知します。

これまで自分の言うことを何でも聞いてくれたあなたが、「私はこうしたい」「それはできない」と自分の意思を示すようになると、関係性のバランスが崩れるのです。

特に、あなたの自己犠牲によって成り立っていた関係では、相手が違和感を覚え、結果として離れていくこともあります。

これは「人が離れる」というよりも、「今のあなたにふさわしい人間関係へと変化している」と考えるべきでしょう。

健全ではない関係が終わることで、あなたはより対等でお互いを尊重し合える関係を築く準備が整います。
そして、新しい自分に合った人とのご縁が、これから自然と引き寄せられていくのです。

セラピーは、単に心を癒すだけでなく、「本来の自分を取り戻し、自分にとって心地よい関係を選ぶ力を育てるもの」。

だからこそ、セラピーを受けることで「健全ではない関係からの解放」が起こるのです。