否定されているように感じるのは、自分が自分を否定しているから

2025.2.7

人から否定されていないのに、自分が否定されているように感じる時、その背景には内側の自己否定感と幼少期の心の傷が深く関係していることが多いです。

子どもの頃に受けた経験や言葉は大人になった今でも無意識に心に残り、他人の言葉や態度に敏感に反応してしまう原因になります。
否定されているように感じてしまう原因と解決策についてお伝えします。

否定されているように感じる原因１「自己否定・劣等感」

日常の中で他人の言葉に過剰に反応して、否定されていると感じてしまう時、実は、あなた自身が自分を否定していることが多いはずです。

劣等感が強く、自分の価値を見失っていると、他人の何気ない言葉にも自分を傷つけられたように感じるし、自分に自信が持てないと、どんなに小さなことでも、否定的な言葉に敏感になります。

人は、自分を否定していると、人の言葉がそのまま自分を傷つけるように感じてしまうのです。

ですが、自分に対して優しくなれると、人の言葉にも余裕を持って対応できるようになります。

あなたがあなた自身を認め、愛することができれば、他人の言葉が否定的に感じることは少なくなります。

自分を受け入れることができると、ささいな言葉はそのまま受け流すことができ、心が軽くなりますよ。

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否定されているように感じる原因２「幼少期の心の傷」

なぜ、あなたは自分のことを否定するようになったのでしょうか？

強い自己否定感や劣等感は親との関係、親からの言葉で傷ついた経験が原因になることがあります。

あなたが何気なく聞いた一言に、否定されていると感じて心がギュッと痛むのは、その言葉が「幼少期の心の傷」を刺激するからです。

「幼少期の心の傷」があると、相手は何も悪気がなくても、あなたの心の中ではその言葉が否定に聞こえてしまうのです。

大人になっても、「幼少期の心の傷」が心の奥に残っていると、人間関係においても「否定されているのではないか」という不安や恐れが生まれます。

相手が優しく接してくれている場合ですら、過去の自分を否定された記憶が無意識にフラッシュバックし、相手の言葉がその傷をえぐることがあるのです。

「幼少期の心の傷」は幼少期の親の言葉が原因かもしれません。
下記をゆっくり振りかえってみてくださいね。

1. 親からの否定的な言葉や過干渉

「それはしないほうがいい」「こっちにしなさい」といった否定的な言葉や、親からの過干渉があった場合、その言葉や態度は子どもの心に深く残ります。

親から何度も「あなたはできない」「これが正しい」と押し付けられることで、自己肯定感は低下し、「自分の考えや感情は認めてもらえない」「自分には価値がない」と感じることが多くなります。

親が子どものやりたいことを「それは無駄だ」「どうせ上手くいかない」と否定したり、過度に干渉して「自分で決められない」「何もできない」と感じさせる場合、それは子どもにとって大きな心理的な負担となります。

このような経験が蓄積されると、大人になってからも「自分は無力だ」「何をしても認めてもらえない」という自己否定感が無意識に残り、人の言葉を聞くだけでも、自分が再び否定されたと強く感じてしまいます。

2. 親に他人と比較され否定された

兄妹や友達と比較されて「○○ちゃん（○○くん）のようにできなきゃダメだ」「どうしてあんたはそんなにできないんだ」というような言葉を受けた場合、劣等感や自己否定感が芽生えます。

比較されることで、ありのままの自分では認められないと感じ、常に他人と自分を比較し続ける癖がついてしまうことがあります。
その結果、他人の何気ない一言に過剰に反応し、「また自分はダメだ」と自己否定感を感じることが多くなります。

3. 親からの無視や無関心

子ども時代に親や大切な人から「無視される」または「関心を持ってもらえない」という経験をしていると、「私は存在しても意味がない」「私は大切にされていない」と感じることがあります。

このような経験が心に深く刻まれると、周囲の人の言動に敏感になり、少しでも無視されたり、関心を示してもらえないと、過去の傷が再び浮かび上がり、否定されたように感じてしまうことがあります。

「幼少期の心の傷」が癒されていないと、人の言葉が過去の否定的な経験を呼び起こし、否定されたように感じてしまうのです。

「幼少期の心の傷」が大人になった今も、あなたが他人の言葉に敏感に反応してしまう原因となっているのです。

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解決策

まずは、自分を否定せず、自分を大切にし優しく受け入れてあげてください。
あなたが自分を大切にし優しく接すると、人の言葉に過剰に反応しなくなります。
そのステップをお伝えします。

1. 「幼少期の心の傷」を癒す

少しだけ立ち止まり、過去の自分と向き合う時間を作ってみましょう。
また、「幼少期の心の傷」を癒すことが大切です。

子どもの頃の自分が受けた痛みや傷を、今の自分が優しく包み込み、受け入れてあげましょう。
過去の自分がどんな気持ちを抱えていたのか、何を恐れていたのかを感じ取ってみてください。
その気持ちに優しく寄り添い、今のあなたがその傷を癒していくことが大切です。

2. 自分をほめてあげる

毎日、少しずつ自分の良いところを認める練習をしてみてください。
「今日はよく頑張った」「ごはんをつくって食べた」と、自分をほめるあげることが自己肯定感を高めることに効果的です。

もしかしたら、私にはほめるところがない・・と感じるかもしれませんが、あなたにとって「こんなことはほめるに値しない」と感じることで十分なのです。
小さなことからでいいので自分ほめをしてみてくださいね。

3. 感情をそのまま感じ切ることで自分を大切にする

私たちの感情は、コントロールしようとしても、なかなか思うようにはいきませんよね。
悲しみや怒り、不安や喜び…どんな感情も、ただ「その時の気持ち」として存在しているだけで、善悪はありません。そのままで大丈夫なんです。

自分の感情に対して「こんな感情は持っちゃいけない」と否定してしまうと、自分を否定することになってしまいます。

感情を無理に抑えたり否定したりしないで、「今、自分はこう感じているんだな」と受け入れるだけで自己否定の気持ちも減っていきます。

感情を感じることは、「自分を受け入れること」そのもので、あなた自身を大切にすることに繋がります。

だから、自分がどんな感情を抱いているとしても、その気持ちに正直でいてあげてください。
それが、自己評価を優しく整えていく一歩になるのです。

まとめ

「自分が否定されているように感じる」という気持ちは、過去の経験や自己評価に深く関わっているものです。

人の言葉や態度に反応しないようにしようとしても、それではうまくいかないどころか、どんどん否定されていると感じることが強化されてしまいます。（努力逆転の法則）

自分を大切にし、過去の傷を癒し、少しずつ自己受容を進めることで、他人の言葉に敏感に反応することが少なくなります。

少しずつ自分を大切にし受け入れていくことで、世界の見え方が変わり、人間関係にも穏やかさが戻ってきます。
自分に優しく寄り添うことから、あなたの心も、あなたの周りの世界も、変わっていきますよ。

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