
長年の人間関係の悩み、子育て、2026.2.22
空の巣症候群とは、子どもの独立をきっかけに寂しさや虚しさを感じる心の状態です。
特に50代女性は役割の変化や更年期が重なり苦しみが大きくなりがちです。
この記事では空の巣症候群の原因・症状・回復の道すじを解説します。
子どもが巣立ったあと、胸の奥にぽっかり穴が空いたような感覚。
理由もなく涙が出たり、これからの人生に意味を感じられなくなったり——。
この空っぽは終わりではなく、あなた自身の人生を取り戻すための余白かもしれません。
ここから一緒に見ていきましょう。
まずは、言葉の意味から確認しておきましょう。
「空の巣症候群(からのすしょうこうぐん)」とは、子どもが進学・就職・結婚などで家を離れたあとに、親が感じる強い寂しさや虚しさ、喪失感、不安感などの心の状態のことです。
英語では ‘Empty Nest Syndrome’ と呼ばれていて、世界中の親が経験している、ごく自然な心の反応です。
これは「病気」ではありません。
でも、放置すると長引いたり、うつ状態に移行することもあるので、早めに向き合っておくことが大切です。

医学的には「適応障害」の一種
空の巣症候群は、心理学的には適応障害の一種として位置づけられています。
環境の大きな変化(子どもの巣立ち)に心がうまく適応できず、そのストレスが心身の不調として現れている状態です。
特に、40代〜50代の母親に多く見られますが、近年では父親や、長年の介護を終えた方にも同様の症状が報告されています。
空の巣症候群が長引く本当の原因
多くの人は「子どもへの執着」や「過保護だった」と思われがちですが、違います。
空の巣症候群が長引く本当の原因は、「自分自身の不在」にあります。
長年、子どものために生きてきて、「母親じゃない私」を見失ってしまった。
だから苦しいんです。それは、決してあなたが弱いからではないのです。

「もしかして自分も……?」と思った方のために、具体的な症状をまとめてみました。
いくつか当てはまるものがあれば、空の巣症候群の可能性があります。
以下の項目で、当てはまるものにチェックを入れてください。
0〜5個:心配ありません
健全な子離れができています。寂しさを感じることはあっても、日常生活に支障は出ていません。
6〜12個:軽度の空の巣症候群
寂しさや虚無感を感じていますが、まだ対処可能な範囲です。この記事の「5ステップ」を試してみてください。
13〜20個:中度の空の巣症候群
日常生活に支障が出始めています。一人で抱え込まず、カウンセラーや心療内科への相談をおすすめします。
21個以上:重度の可能性
うつ状態に移行している可能性があります。できるだけ早く専門家(心理セラピスト、カウンセラー、心療内科)を受診してください。

空の巣症候群は、子育てに一生懸命だった女性ほど、深く感じると言われています。
それはつまり、あなたがそれだけ誠実に、愛情深く、全力で母親を生きてきた証拠です。
思い返してみてください。
・子どもの予定を優先して、自分の予定は後回しにした
・体調が悪くても、「お母さんは大丈夫」と笑っていた
・夜中に起きて、お弁当を作った
・進路のこと、友達のこと、いつも心配していた
・「私がしっかりしなきゃ」と、自分に言い聞かせてきた
そんな日々が、何年も、何十年も続いてきたのではないでしょうか。
あなたは、自分の人生を、子どものために差し出してきたのです。
その「母親」という役割が突然なくなったように感じるとき、 心は、まだその変化に追いついていけないでいます。
だから苦しいんです。
きっと、このことにはあなたは気づいていると思います。
ここからは、少し深層心理を見てゆきましょう。
もしかして、こんなふうに感じていませんか?
「子どもからのLINEが減った」
「もう私がいなくても、やっていけるんだ」
「家族の中で、私の居場所がなくなった気がする」
そして、声には出せないけれど
「必要とされていない私って、価値があるんだろうか」
そんな不安が、心の奥底で静かに広がっていく…
心理学の視点で見ると、空の巣症候群が長引く原因は、子どもへの執着ではなく「自分自身の不在」にあります。
私たちは無意識に、誰かをケアすることで自分の居場所を確保しようとします。
「誰かに必要とされている私には価値がある」 この思い込みが強いほど、子どもが自立した瞬間に、自分の価値まで一緒に巣立ってしまったような錯覚に陥るのです。
・世話をすること
・支えること
・我慢すること
で、自分の存在意義を確かめてきました。
だから、子どもが巣立つと、頭では「子どもの成長は嬉しいこと」とわかっているのに、 心の奥で、こんな声が聞こえてくるんです。
「私は、もう必要とされていないのかな」
「母親じゃない私って、何者なんだろう」
これは、あなたの考えが歪んでいるわけでもありません。
心と脳の、自然な反応なんです。
もしかして、こんなことを考えていませんか?
「子どもが独立したのは喜ばしいことなのに、私はこんなに寂しがっている」
「こんな気持ち、誰にも言えない」
「友達に話したら、『依存しすぎ』って思われそう」
「夫に言っても、『大げさだ』って言われるだけ」
そして、一番つらいのは
「子どもの幸せを心から喜べない自分は、母親失格なんじゃないか」
そんなふうに、自分を責めてしまうこと。
でも、お伝えしたいことがあります。
あなたが感じている寂しさは、感じていいものなのです。
子どもを愛してきたからこそ、 一生懸命育ててきたからこそ、 その存在が大きかったからこそ、なのです。
寂しいと感じることは、恥ずかしいことでも、おかしいことでもありません。
あなたは、ただ「人間らしい感情」を感じているだけです。
その感情を、どうか否定しないでください。
責めないでいてください。
「ああ、私は寂しいんだな」
「それだけ、子どもが大切だったんだな」
そう、ただ認めてあげるだけでいいんです。
寂しいと感じる自分を否定しすぎると、感情が抑圧され、うつのような状態になってしまいます。
湧き上がる感情や感覚はそのままで大丈夫なのです。
50代という年齢は、心にも体にも、大きな変化が訪れる時期です。
・体力が落ちてきた
・眠りが浅くなった
・些細なことでイライラする
・自分が自分じゃないような感覚
これらは、更年期による身体的な変化です。
そこに、子どもの巣立ちという「心理的な喪失」が重なる。
身体も、心も、同時に変化の波にさらされている状態。
それが、空の巣症候群を、より苦しくしているんです。
さらに、50代以上だと、こんなことも頭をよぎるかもしれません。
「若さを失った」
「母親としての役割も終わった」
「これから先、私には何が残っているんだろう」
それは、人生の下り坂に入ったような不安。
時には、「老い」や「死」への恐怖さえ感じるかもしれません。
でも、本当にそうでしょうか?
50代は、終わりではありません。
人生の折り返し地点で、もう一度自分を見つめ直す時期なんです。
子どもが家を出て、夫と二人きりになったとき。
ふと気づいてしまうことがあります。
「夫と、何を話せばいいんだろう」
「子どものこと以外、会話がない」
「長年一緒にいるのに、まるで他人みたい」
そして、心のどこかで、「この人と、この先もこの状態がずっと続くのだろうか…」
そんな疑問が、静かに浮かび上がってくる。
これも、多くの50代女性が感じている、リアルな不安です。
夫婦関係が冷えていることに、初めて向き合わされる。
それは、とてもつらいことです。
でも、気づけたということは、今からでも、関係を見直すチャンスがあるということでもあります。

「この気持ち、いつまで続くんだろう」——これは、カウンセリングで最もよく聞かれる質問のひとつです。
結論からお伝えすると、個人差はありますが、多くの場合、数ヶ月〜1〜2年かけて、少しずつ落ち着いていきます。
空の巣症候群の症状が続く期間には個人差がありますが、一般的には3ヶ月〜1年程度とされています。

ただし、これはあくまで目安です。
2年以上続いていたり、日常生活に支障が出ている場合は、うつ状態に移行している可能性もあります。そのときは、ひとりで抱え込まずに専門家に相談してください。

「何か趣味を見つけなきゃ」「もっと前向きにならなきゃ」「このままじゃダメだ」——そんなふうに、自分を急かしていませんか?
でも、急がなくていいんです。今感じているこの空っぽな感覚は、あなたが自分の人生を取り戻すための大切な余白です。ゆっくり、一緒に考えていきましょう。
「こんなに寂しがってどうするの」「もっと前向きにならないと」——そう自分を急かしていませんか?
まず、それをやめてほしいんです。
「ああ、私は今、寂しいんだな」。
それだけでいいんです。
感情は否定すると長引き、認めると少しずつ動き始めます。
まずは自分の気持ちに、やさしくOKを出してあげてください。
「○○ちゃんのお母さん」としてではなく、「私」として——何が好きだったか、何をしたかったか。
昔諦めたこと、ずっと気になっていたこと。
大きなことじゃなくていいんです。
「そういえば昔、あれが好きだったな」という小さな記憶から、探し始めてみてください。
でも、きっとすぐには難しいですよね。
焦らずに、ゆっくりやることが大事なのです。
空の巣症候群の時期には、不思議なことが起こります。
これまで「お母さん」として必死に生きる中で、心の奥底に封じ込めてきた本音や感情が、ふとした瞬間に溢れ出してしまうのです。
「本当は、もっと自分を優先したかった」
「ずっと我慢してきた気持ちを分かってほしかった」
漠然とした、不安や孤独感…
実は、その寂しさの正体は、子どもがいなくなったことだけではありません。
あなたの中にいる小さな自分——インナーチャイルドからのサインかもしれません。
インナーチャイルドの声を聴きたい方はこちら
⇒インナーチャイルドを自分で癒す方法:簡単5stepワークを丁寧に解説
これまであなたは、わが子を守ることで、自分の中の「小さな私」も守ってきました。
子どもをケアすることで、無意識に自分を癒やしてきたのです。
でも、もしかしたら、インナーチャイルドはまだあの時のままなのかもしれません。
「私に気づいて…いつになったら、私の番が来るの?」とあなたに呼びかけているのかもしれませんね。
この時期にインナーチャイルドと丁寧に向き合うことは、単なる「寂しさの解消」ではありません。
「誰かに必要とされる私」ではなく、「ただ存在しているだけで価値がある私」へと生まれ変わる。
子どもの頃からの生存戦力(役割)を手放して、自分の人生を生きる。
人生で最も大切なプロセスなのです。
生存戦略を知りたい方はこちら
⇒アダルトチルドレン7つのタイプとは?特徴とチェックリスト
「趣味を見つけなきゃ」「何か始めなきゃ」——そのプレッシャー、いりません。
ただ、ちょっと気になることを、試してみるだけでいい。
続かなくて全然OK。「やってみた」ということに、ちゃんと意味があります。
家族には言いにくいこと、友人にも話しにくいこと——そういう気持ちって、確かにありますよね。
カウンセラーでも、同じ境遇の仲間でも。
「ここなら話せる」という場所を一つ持っておくだけで、心はぐっと楽になります。
更に、あなたはこんなふうに思っていませんか?
「でも今から何かを始めるなんて、もう遅い」
「若い人みたいに、可能性があるわけじゃない」
「私の人生って、このまま終わっていくのかな」
私も50代なので、その気持ち、とてもよくわかります。
でもね、私は心理セラピスト20年間の中で、50代から人生が輝き始めたクライエントさんたくさんみてきました。
「遅すぎる」なんてことは、絶対にありません。
今まで誰かのために使ってきた時間とエネルギーが、 ようやく、あなた自身のために使えるのです。
これは、喪失ではなく、解放です。
終わりではなく、再スタートです。
そして、何より、あなたには、これまで生きてきた経験と知恵があります。
それは、若い人にはない、あなただけの財産なのです。
でも、今は無理に克服しなくていいんです。
「何か趣味を見つけなきゃ」
「もっと前向きにならなきゃ」
「このままじゃダメだ」
そんなふうに、急がなくていいんです。
今感じている、この空っぽな感覚。
これは実は、「自分の人生を取り戻すための、大切な余白」なんです。
今まで誰かのために埋め尽くされていた心のスペースが、 ようやく、空きました。
そこに、無理に何かを詰め込まなくても大丈夫。
ゆっくりと、静かに、 あなた自身の心の声を聞いてあげてください。
「本当は、何がしたかったんだろう」
「我慢してきた気持ちって、何だったんだろう」
「これから、どう生きたいんだろう」
今は、ただ自分の心と向き合う時間。
それだけで、十分です。
今、あなたが感じている空っぽのスペース。
それは、「誰かのための私」から「私のための私」へと生まれ変わるための、大切な余白なのです。
あなたは、ただ存在しているだけで価値がある。
あなたの価値は、 母親であることで測られるものではありません。
誰かの役に立っていなくても、 何かを成し遂げていなくても、 忙しくなくても、あなたは、ただそこに存在しているだけで、かけがえのない価値があります。
「○○ちゃんのママ」じゃない、あなた。
「妻」でも「母」でもない、あなた。
その「私」を、もう一度見つけていく。
それが、これからのあなたの旅です。
「子育てが終わり、私のインナーチャイルドは、今なんて言っているんだろう?」
「存在価値をどうやったら感じられるようになるの?」
そう思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
あなたの中にいる小さな自分(インナーチャイルド)の声は、誰にも言えなかった寂しさ、ずっと抑えてきた本当の願いを聞いてみませんか?
体験カウンセリングでは、インナーチャイルドの声を一緒に丁寧に拾い上げ、あなたの人生を再スタートさせるお手伝いをしています。
一人でぐるぐる回ってしまう時は、お話をしに来てくださいね。
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活動20年、15,000回以上のセッション実績をもとに、アダルトチルドレンの生きづらさや人間関係の悩みを抱える全国のクライアント様をサポートしています。
心理学・量子力学・深層心理アプローチを融合した、独自の「ナチュラルチェンジセラピー」を確立し、無理に変えようとせず、本来の自分へ自然に戻っていく変化を大切にしています。
私自身、かつてはうつやパニック障害、原因不明の体調不良に悩み、心も体も限界を迎え、人生に絶望していた時期がありました。
あらゆる方法を試しても出口が見えなかった中で、心理セラピーを通して自分を認め、本来の自分とつながったとき、長年の苦しみは霧が晴れるように消えていきました。
暗闇の先には、必ず光が待っています。あなたが自分らしく心から笑える人生を、私と一緒に一歩踏み出しませんか。
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