2025.8.2
AC・インナーチャイルド 失敗が怖い 劣等感・自己否定感 生きづらさ
「ちょっとのミスでも、自分を責めてしまう」
「人の期待に応え続けて、もう心も体も限界…」
その“生きづらさ”にはちゃんと理由があるのです。
多くの方が気づいていないのですが、完璧主義の根本的な原因は「幼少期の経験」にあることが多いのです。
この記事では、心理セラピストの視点から解説していきます。
あなたが、「がんばりすぎない自分」へ戻っていけるように──。
最後まで読んでみてくださいね。
完璧主義とは、「すべてを完璧にこなさないと自分には価値がない」と感じてしまう心のクセのことです。
仕事でも人間関係でも、どんな場面でも「ちゃんとしなきゃ」と自分を追い込んでいませんか?
・小さなミスが怖くて常に緊張している
・100点じゃないと自分には価値がない
・他人に迷惑をかけないよう、過剰に気を遣う
・頼ることが苦手で、何でも自分でやってしまう
・がんばっているのに、満たされる感覚がない
こんな思いにとらわれてしんどくなりますよね。
完璧主義は一見、責任感が強いことのように思えます。
でも、その内側では、「失敗=自分の価値がない」と感じてしまうほどの不安や恐れを抱えていることが多いのです。
けれど、多くの人が気づいていないのは──その“完璧じゃないと不安”という感覚は、子ども時代に自然と身についてしまったものだということです。
「なんでこんなに自分を追い詰めてしまうのだろう?」
その疑問の答えは、あなたの幼少期の家庭環境や親子関係にあるかもしれません。
子どもは生まれたばかりのとき、自分にどんな価値があるのかを知りません。
だからこそ、自分を育ててくれる親や大人の反応によって、「自分はこういう存在なんだ」と少しずつ学んでいきます。
たとえば、失敗しても「大丈夫だよ」「よくがんばったね」と受け止められる、できたことを褒めてもらい、できなかったことも一緒に見守ってもらえる。
こうした安心できる関係性の中で育った子どもは、「私はそのままでも愛される」「失敗しても見捨てられない」と感じられます。
無条件に愛される体験があれば、「私はそのままで大丈夫」と思えるようになります。
しかし、反対にこんな家庭で育った場合はどうでしょう?
・失敗すると怒鳴られる、責められる
・成績や成果でしか褒められない
・感情を表すと「うるさい」「わがまま」と否定される
・親の機嫌を常に気にして生きていた
このような環境では、子どもは条件付きでしか愛されないと学びます。
「私はちゃんとしていないと価値がないんだ」
「失敗したら嫌われる。見捨てられる」
「怒られないように完璧でいなきゃ」
こうした思い込みは、心の奥に深く刻まれていきます。
それが、大人になった今も「完璧主義」として心を支配しているのです。
アダルトチルドレン(AC)は、機能不全な家庭で育った人が抱える心の傷のこと。
ACの人は、「誰かの期待に応えていないと存在できない」という感覚を持ちやすく、
その結果として強い完璧主義を抱える傾向があります。
完璧主義は、あなたが幼い頃に“心を守るために身につけた生きるための戦略”だったのです。
子どもは親に依存しなければ生きていけません。
だから、「親に認められない」「嫌われる」ことは、生存の危機とすら感じるほど恐ろしいこと。
その結果、
「失敗しないようにがんばろう」
「ちゃんとしないと怒られる」
「親の期待に応えなきゃ」
こうした信念が、自分の価値や安全を守るための防衛反応として定着していったのです。
大人になると、私たちは「自分の性格だから仕方ない」「私はこういう人間なんだ」と思い込んでしまいます。
でも、本当にそうでしょうか?
あなたの「完璧じゃなきゃ不安」という感覚は、あなたが幼い頃に安心できない環境の中で必死に身につけたサバイバルスキル。
それは、弱さではなく、あなたが一生懸命生き延びてきた証拠。
だからこそ責める必要はありません。
でも、「今もずっとそれに縛られていると、生きること自体がとても苦しくなってしまう」──そのことに気づくことが大切なのです。
インナーチャイルドとは、幼少期に傷ついたまま心に残っている自分の一部です。
心理セラピーでは、その存在に気づき、やさしく寄り添うことで、完璧主義の根っこをゆるめていきます。
・「失敗しても大丈夫」と感じられる
・「がんばらなくても愛される」と思える
・「休んでも責められない」と心から思える
これらはすべて、インナーチャイルドを癒すことで可能になります。
自分でできるインナーチャイルドの癒し方:簡単5ステップと注意点
いきなり完璧主義を手放す必要はありません。
でも、少しずつ“完璧じゃない選択”を許していくことはできます。
たとえば──
・疲れている日は早く寝る
・小さな失敗に「大丈夫」と言ってあげる
・仕事を8割で終わらせてみる
・人を頼る、手伝ってもらう、助けを求める
これらはすべて、あなたの心に「もうがんばりすぎなくていいよ」と伝える行動です。
完璧主義をやめたいのに、やめられない。
少し手を抜くと、罪悪感や不安でいっぱいになる。
人に頼れない。甘えられない。
自分にダメ出しばかりしてしまう…。
そんなあなたは、もう十分にがんばってきました。
だからこそ今は、心の奥にある「幼い自分の声」に気づいてあげるときなのです。
心理セラピーで、そうしたインナーチャイルドの声に耳を傾けてみましょう。
「もうそんなにがんばらなくていいよ」
「あなたは、完璧じゃなくても大丈夫だよ」
という新しい感覚を、少しずつ心に育てていくお手伝いをしています。
「完璧にやらなきゃ愛されない」
「失敗したら価値がなくなる」
そんな思いを抱えていたあなたは、誰よりも、愛されることに飢えていた人です。
そしてその思いは、今もきっとあなたの中にあります。
でも、もう一度思い出してほしいのです。
子どもの頃にできなかった「安心すること」
「ありのままの自分で大丈夫」と信じること
「誰かに助けを求めていい」と思えること
それらは、大人になった今だからこそ、やり直すことができます。
「完璧じゃないと愛されない」と信じてきたあなたへ。
完璧じゃないあなたも、まちがいなく価値があります。
完璧主義の根っこには、幼少期の「がんばらなきゃ愛されない」という誤解があります。
でも、もう大人になった今なら──
その誤解をほどき、自分を守る方法、生き抜く方法を“選び直す”ことができます。
誰かの期待を生きる人生ではなく、「自分自身の心に正直に生きる人生」へ。
あなたの心が、「もうがんばりすぎなくてもいい」と感じられる日が来ることを、心から願っています。
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