2024.8.15

劣等感・自信がない

劣等感とアドラー心理学の目的論:劣等感を感じて達成している目的とは?

劣等感を感じるとき、それは単に「自分が他人より劣っている」と感じるだけのものではないかもしれません。

実は、劣等感を抱くことで、無意識に何らかの目的を達成している可能性があるのです。

アドラー心理学では、このような心理的メカニズムを「目的論」と呼び、人の行動や感情が、何らかの目的を達成するために機能していると考えます。



劣等感を感じることで私たちはどのような目的を達成しているのでしょうか?

劣等感を感じることで守っている自分

劣等感を感じることで達成している目的のひとつは、自分を守ることです。

たとえば、「どうせ私は無理だから」と考えることで、挑戦を避けることができます。
挑戦を避ければ、失敗するリスクも回避でき、結果として自己評価がこれ以上下がるのを防げるというわけです。

これは、無意識に「傷つかないようにする」ための防御的な行動です。

挑戦を避けることで、自分を失望から守るという目的を達成しているわけですが、この状態が続くと、成長する機会を失い、結果として自己実現の可能性も狭めてしまいます。

劣等感による他者からの共感や注目

劣等感を感じることには、他者からの共感や注目を引きつける目的が隠されている場合もあります。

たとえば、「私なんて全然ダメだ」と言うことで、周囲から「そんなことないよ」「あなたには良いところがたくさんある」と励ましの言葉をもらうことができます。

これは、劣等感を表明することで、無意識に他者からの承認や慰めを得ようとしている行動です。

しかし、このような行動が繰り返されると、他者に依存して自分の価値を確認し続けることになり、本来の自己成長が妨げられる可能性があります。

自己肯定感が高まらず、自分の力で自信を持つことが難しくなってしまうのです。

劣等感で責任を回避する

劣等感を感じることで、責任を回避することができる場合もあります。

たとえば、「自分にはできないから」と思うことで、困難な課題や責任を他者に委ねることができます。

これは、責任を負うことへの不安や失敗への恐れから逃れるための行動です。

この行動は、一時的にはストレスを軽減するかもしれませんが、長期的には自己効力感を低下させ、自分の可能性を狭める結果を招くことがあります。

責任を回避し続けることで、自己成長の機会を失い、劣等感がさらに強まる悪循環に陥ることもあります。

劣等感を利用した自己制限

劣等感を感じることで、自分に対して無意識に「ここまでしかできない」と限界を設定していることがあります。

たとえば、「私はこの分野で成功することは無理だ」と決めつけることで、それ以上の努力をしなくても済むようにするのです。

これは、自己制限を通じて、安心感を得ようとする行動です。

しかし、こうした自己制限は、自分の可能性を閉じ込め、成長を妨げる大きな要因になります。

無意識のうちに「ここまで」と決めてしまうことで、本来達成できるはずの目標を諦めてしまっているかもしれません。

アルフレッド・アドラー

劣等感を目的に変えるために

劣等感が無意識の目的を達成していることに気づいたら、その目的を変えることが重要です。

劣等感を感じたときに、それを成長のためのエネルギーに変える方法を考えてみましょう。
例えば、以下のような方法があります。

自己分析をする

劣等感を感じたとき、その感情の裏にある目的を考えてみましょう。
「なぜこう感じるのか」「この感情は何を守ろうとしているのか」と問いかけることで、自分の本当のニーズや目的に気づくことができます

小さな挑戦を設定する

劣等感が生じたとき、その感情をきっかけにして、小さな挑戦を設定してみましょう。
成功体験を積み重ねることで、劣等感が徐々に薄れ、自信を取り戻すことができます。

他者との比較をやめる

劣等感は他者との比較から生まれることが多いです。
比較をやめ、自分自身の成長に焦点を当てることで、劣等感を感じる機会が減り、自己肯定感が高まります。

ポジティブな自己対話を心がける

劣等感を感じたとき、自分に優しい言葉をかけるよう心がけましょう。
「大丈夫」「今はこれで十分」など、自分を励ます言葉を日常的に使うことで、劣等感がポジティブなエネルギーに変わります。

まとめ

劣等感を感じるとき、それは単なる自己否定ではなく、無意識のうちに何らかの目的を達成していることが多いです。

しかし、その目的が自己成長を妨げるものであるならば、意識的に変える努力が必要です。

劣等感を自分の味方にし、成長のためのエネルギーに変えていくことで、より健全で前向きな人生を歩むことができるのです。

いつもナチュラルチェンジセラピーでお伝えしている『悩みの宝物』とはアドラーのいう《目的》のことも含まれています。

悩みの目的・悩みの宝物に気づいたとき、劣等感から解放され、劣等感を自己成長のためにつかえるようになりますよ^^

劣等感は、成長のチャンスです!

それに気づいたときから、あなたの人生は大きく変わり始めるはずです。

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