2024.8.13
アドラー心理学では、劣等感は人間が成長するための大切な要素と考えられています。
劣等感は誰にでもある自然な感情ですが、これをどのように扱うかによって、人生が大きく変わるとされています。
では、アドラー心理学の視点から、劣等感をどう考えるのか。
どう捉え、どのように扱っていけばいいのか、具体的な方法をわかりやすく説明します。
アドラーによると、劣等感そのものは悪いものではありません。
むしろ、それは「自分をもっと良くしたい」という向上心の表れです。
劣等感を感じると、「もっと頑張らなきゃ」「成長したい」と思う気持ちが芽生えます。
この感情があるからこそ、人は努力をし、成長していくことができるのです。
重要なのは、劣等感をどのように受け止めるかです。
アドラーは、劣等感が強くなりすぎて、自己否定に繋がると「劣等コンプレックス」になると指摘しています。
「劣等コンプレックス」は、劣等感が原因で「自分には何もできない」「どうせ無理だ」と感じてしまい、行動すること自体を諦めてしまう状態です。
困難から逃げ、変化・成長することを諦めてしまった心理状態を意味しています。
劣等感は行動を促すエネルギーに変えることができますが、劣等コンプレックスに陥ると、そのエネルギーが自分を押しつぶしてしまいます。
アドラー心理学では、劣等感を前向きな力に変えるために、以下のような方法を提案しています。
劣等感は他人と自分を比較することで生まれることが多いです。
しかし、他人との比較はやめて、自分自身の成長にフォーカスすることが大切です。
「昨日の自分より少しでも良くなっているか」という視点で、自分を評価する習慣をつけると、劣等感がエネルギーに変わりやすくなります。
劣等感を感じたとき、それを「自分を成長させるチャンス」と捉え、具体的な目標を設定することが重要です。
その目標が大きすぎると、逆にプレッシャーを感じてしまうので、達成可能な小さなステップに分けて進めると良いでしょう。
例えば、「毎日少しずつ学ぶ」「1週間に1つ新しいことに挑戦する」といった具合です。
アドラー心理学では「共同体感覚」が重要な概念です。
これは、他者と協力し、共に成長することが大切だという考え方です。
劣等感を感じたときこそ、他人に貢献できることを見つけてみましょう。
他者のために行動することで、自分の価値を再認識し、劣等感が軽減されることが多いです。
目標に向かって努力する過程そのものを楽しむことも大切です。
結果にとらわれすぎると、劣等感が強くなることがありますが、過程に目を向けて「今日はこれだけ進んだ」「新しいことを学んだ」といった小さな達成感を味わうことで、劣等感がポジティブな力に変わります。
アドラー心理学では、劣等感は成長のためのエネルギー源と考えられています。
大切なのは、劣等感を感じたときにそれをどう扱うかです。
他人と比較するのではなく、自分の成長に目を向け、具体的な目標を立てて前向きに行動することで、劣等感を力に変えることができます。
そして、他者と協力し、共に成長していく姿勢を持つことで、劣等感は自然と和らぎ、自信へとつながっていきます。
劣等感を感じたときこそ、成長のチャンスです。
少しずつ、自分のペースで進んでいきましょう。
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