2025.3.18
人目が気になる・人が怖い 人間関係 HSP・エンパス体質 職場の人間関係・仕事の悩み
HSP気質の人は元々、刺激に敏感で、周囲の状況や人間関係の微細な変化にも気づきやすい性質を持っています。
そのため、たとえ相手が言葉に出さなくても、微妙な表情の変化や態度の違いから「もしかして私のこと嫌いなのかな?」と感じ取ってしまうのです。
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の中でも特にエンパス能力が高い人は、人の感情やエネルギーを敏感に感じ取る傾向があります。
エンパスとは、共感力が非常に強く、他人の感情をまるで自分の感情のように感じることができたり、他人の感情がわかってしまう人たちです。
そのため、「人に嫌われるのが怖い」という強い不安につながることがあります。
これは決して悪いことではなく、あなたがとても繊細で、相手のことを思いやれる素晴らしい能力を持っている証拠です。
しかし、この能力が過度になると、必要以上に人の評価を気にしすぎてしまい、嫌われる恐怖心が強くなって、心が疲れてしまうことがあります。
うちのクライエント様は自分がHSPだという自覚があっても、エンパスだとは気づいていない方も多いです。
じつはエンパスだと気づいていないから、必要以上に「自分は人の目を気にしすぎている・・」と自己否定して苦しんでしまっていることも多々あります。
エンパスだと気づいて受け入れると、「嫌われる恐怖」が自分を守る才能に変化しますよ。
ぜひ最後までお読みくださいね。
【参考図書】
著者 ローズ・ローズトゥリー エンパシー 共感スイッチをオン・オフしよう
エンパス(共感能力者)は、ずば抜けて高い共感力を持つ人のことを指します。
敏感であることと、エンパシー能力(非常に高い共感能力)という二つの才能もっています。
HSP(敏感すぎるひと)のなかでも特殊なグループになりますが、エンパス能力だけ持っているかたもいます。
うちのクライエント様の事例になりますが、人に嫌われる恐怖がとても強いかたは、HSPなだけでなく、エンパス6つのタイプの中の、感情合一(ワンネス)型と感情直感型の人が多いです。
感情合一(ワンネス)型
相手の感情をまるで自分のもののように感じます。
エネルギーを吸い取られているように感じるときもあります。
熟練の感情合一(ワンネス)型の人は、人の意識の中に入ったり、とどまるタイミングを選択できます。
感情直感型
相手の感情が直観的にわかります。
誰かに意識を向けると、その人の感情がすぐにわかります。
感情直感型のひとは、自分自身が今まで体験したことのない感情でさえも、相手の中に感じることができます。
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の中でも特にエンパス能力が高い人は、人の感情やエネルギーを敏感に感じ取る傾向があります。
HSPの中でもエンパスが「嫌われる恐怖」が強くなる理由を以下にまとめます。
エンパス能力が高いと、相手の本音がわかってしまうのです。
たとえば、誰かが表面上は普通に接してくれていても、内心ではあなたに対して否定的な感情を持っていると、相手の自分に対する否定的な感情がわかってしまうのです。
この「わかる」という感覚は、説明できるものではなく、なぜか、普通にわかってしまうので、周りのひとに話しても理解されないことが多いです。
「思い過ごしじゃない?」「気にしすぎじゃない?」と言われることが多いと思います。
エンパスは普通の人が感じ取れないレベルを自然に感じ取っています。
もしかすると、あなた自身も、やっぱり気のせいなのかな?自分が弱いだけなのかな?と思っているかもしれませんね。
でも、どこかで、意識の深いレベルでは、確信めいたものがあるのではないでしょうか?
エンパスの人は、誰かが誰かを嫌っている感情すらも感じ取ります。
例えば、職場などで、ある人が別の人を嫌っているとき、その「嫌い」というエネルギーを自分も感じてしまい、まるで自分がその対象になっているかのように不安になったり恐怖を感じることがあります。
ですが、実は、嫌われている人は、嫌われていることに気づいてないこともよくあります。
気づいているのは、エンパスであるあなただけ、なんてことがないでしょうか?
結局、あなたはまだ人間関係のトラブルに巻き込まれていないのに、精神的に消耗してしまいます。
エンパスの人は、「誰かが嫌われて傷ついた感情」もわかってしまいます。
例えば、グループの中で一人が孤立していると、その人の寂しさや悲しみを自分のことのように感じてしまったり、わかってしまいます。
「あの人が孤立しているのが気になって、自分も同じ気持ちになってしまう」
「いじめられている人を見ると、まるで自分がその立場になったかのように苦しくなる」
「その人の孤独や悲しみが伝わってきて、放っておけない」
必要以上に同情したり、助けようとしたりしてしまい、かなりのエネルギーを消耗し疲弊してゆくことになります。
あなた自身は嫌われていないのに、いつも嫌われている人の気持ちになっていたら、まるで嫌われている人として生きているようになります。
「人に嫌われる恐怖」が強く大きくなってしまうのはそのためかもしれません。
HSP・エンパスは、相手の何気ない表情や声のトーン、ちょっとした仕草の違いに気づいてしまい、「あれ? 本当は○○って思っているな?」と感じとれてしまうのです。
特にエンパスの人は、表面的なわかりやすいものよりも、そのもっと奥にある微細な感情のエネルギーに敏感です。
相手がどれだけ親しげに接してくれていても、心の奥にある本音や隠された思惑がわかってしまい、「この人は本当に信じてもいいの?」と不安になってしまいます。
あなたが感じ取っている違和感は、実際に相手の中にあるものであり、それに気づいてしまうほど、あなたの共感力はとても鋭いのです。
でも、その鋭さゆえに、人と深く関わることが苦しくなってしまうこともありますよね。
本来なら、何も気にせず人と楽しく会話できたらいいのに、いつも相手の感情の裏側が見えてしまう。
「人って怖いな…」「誰も信じられない…」と感じるのはとてもしんどいことですね。。
「こんなに疲れるなら、もう人と関わりたくない……」そう思ってしまうこともあるでしょう。
でも、あなたが悪いわけではありません。
あなたは、ただ「人の気持ちがわかってしまう」だけなのです。
人間関係の表と裏を敏感に感じ取ってしまい、と「嫌われる恐怖心」を人よりも感じてしまうのは、決して「弱さ」ではないのです。
HSP・エンパスという才能とうまく付き合っていくために、まずは、あなたの中の間違った信念を手放すことです。
「人を完全に信じる必要はないし、疑いすぎる必要もない」と知っておいてください。
あなたが感じる違和感は「すべての人が嘘をついている」ということではなく、「人にはいろんな感情があって、それが表に出たり隠れたりしているだけ」ということなのです。
あなたが安心できる人、違和感を覚えずにいられる人も必ずいます。
少しずつ、自分の心を守りながら、安心できる人間関係を見つけていきましょう。
HSP・エンパスという才能とうまく付き合っていくために、まずは、あなたの中の間違った信念を手放すことです。
その間違った信念を下記に説明します。
心理学者アルバート・エリスは「人は必ずしも他人に好かれる必要はない」と言っています。
エリスは、多くの人が「すべての人に好かれなければならない」「嫌われたら自分には価値がない」という非合理的な信念を持っていると指摘しました。
この信念はとても強力で、他人の評価や意見に過度に依存することで自分自身の価値を見失い、人間関係の中での不安やストレスを生み出したり、精神的健康を損なう原因となる可能性があります。
エリスは「そんな完璧なことは不可能だ」と言います。
すべての人に好かれることは現実的に不可能であり、他人の感情や意見を完全にコントロールすることはできません。
私たちはそれぞれ価値観も性格も違うので、全員に好かれるのは現実的ではありません。
誰かがあなたを嫌ったとしても、それはあなた自身の価値とは無関係です。
自分の価値は他人の評価に依存するものではなく、自分自身の信念や行動によって決まるべきだと考えました。
100人いたら100人全員に好かれることは現実的に無理がありますね。
「自分を嫌うひとがいてもいい」「合わない人がいてもいい」と思えると、人の感情がわかったり、自分の中に入ってきたときに、苦しんだりせずに、すぐにその感情を手放すことができるようになります。
REBT(Rational Emotive Behavior Therapy、論理情動行動療法)は、心理学者アルバート・エリスによって1950年代に開発された認知行動療法の一種です。この療法の中心的な考えは、人の感情や行動は、出来事そのものではなく、その出来事に対する「信念」によって影響されるというものです。例えば、同じ出来事が起こった場合でも、それをどう解釈するかによって感情反応が異なる、という考え方です
アドラー心理学の核心ともいえる考え方が「課題の分離」です。
この考え方を理解すると、「嫌われるのが怖い」「人にどう思われているか気になる」という心の重荷が少しずつ軽くなります。
では、「課題の分離」とは具体的にどういうことでしょうか?
簡単に言うと、アドラーは「自分でコントロールできること」と「他人に委ねられていること」を切り分けて考えようと言っています。
私たちは、つい他人の反応や感情までコントロールしようとしてしまい、それがストレスや不安を生む原因になっています。
たとえば、あなたが誰かに優しく接したとします。
でも、その相手があなたのことを好きになるか、嫌いになるかは、あなたの努力とは関係ない部分があるんです。
相手には相手の価値観や過去の経験があって、どれだけあなたが誠実でも、それをどう受け取るかは相手次第だからです。
アドラーはこう考えます。
「相手が自分をどう思うかは、相手の人生の課題であり、自分の課題ではない」この考え方に慣れるまで時間はかかりますが、少しずつでも意識すると気持ちがラクになってきます。
課題の分離ができると感じてしまった相手の感情に苛まれることがぐっと減りますよ。
また、うちのクライエント様は、課題の分離ができるようになると、「エンパス能力をコントロールできるようになってきた」「嫌われてるかどうかが気にならなくなった」と変化してゆかれます。
HSP、エンパスは人よりも人の感情や思考がわかるので、初めはなかなか課題の分離が難しいと感じるかもしれませんが、ここはセラピーや日々のトレーニングでできるようになります。
ぜひ、この記事もあわせて読んでみてくださいね。
⇒空気を読みすぎて疲れるエンパス体質をあっさり改善する方法とは?!
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