2025.4.8
怒られるのが怖い 失敗が怖い HSP・エンパス体質 職場の人間関係・仕事の悩み
私たちは誰でも、子どもの頃から「怒られる」という体験を重ねてきました。
でも中には、大人になっても「怒られるのが怖い」「失敗が怖い」と強く感じてしまい、職場や人間関係で自分らしさを出せずに苦しくなる方もいます。
この記事では、怒られるときに心の奥の深層心理で感じている“本当の恐怖”について紐解きながら、そんな思いを抱えている方の特徴、そして少しずつその恐れから自由になるための方法をお伝えします。
大人になっても「怒られるのが怖い」と感じるとき、私たちは単に“怒られる行為”そのものを怖がっているわけではありません。
実は、その裏側には誰にも言えなかったような、深い心の恐れが隠れています。
怒られた瞬間、心の奥ではこんな不安や恐怖が静かに広がっていることが多いのです。
怒られることで、「私はダメなんだ」「ちゃんとしてない私は愛されない」と感じてしまうことがあります。
これは、子どもの頃に“失敗すると怒られる”“認められない”という経験を繰り返してきた方に多く見られます。
潜在意識の中で、「完璧でなければ価値がない」という思い込みが根づいてしまっているのです。
「怒られる=否定される=見捨てられた」
そんなふうに感じてしまう人は、他者とのつながりに対してとても繊細で、人間関係の中で傷つきやすい優しさを持っています。
幼少期に、感情的な怒りや一方的な否定を受けてきた人ほど、この恐れを強く抱きやすい傾向があります。
怒っている人の声や態度に強く反応してしまうとき、身体がこわばったり、言葉が出なくなることもありますよね。
これは、過去に感情をぶつけられたり、理不尽にコントロールされた経験から、「怒り=身の危険」と感じる身体の記憶が反応している状態です。
とくにHSPやエンパスの体質を持つ方は、相手の怒りを敏感に感じ取り、「自分が悪い」と受け取りがちです。
相手の表情ひとつで、「怒ってる?」「私、何かした?」と不安になってしまうことがあります。
怒られることを極端に恥ずかしいと感じます。
子どもの頃、人前でひどい叱られ方をした経験があったり、「〇〇して恥ずかしい」と言って怒られたり、親が親戚や近所の人に言いふらしてからかわれた経験があると、「自分は恥ずかしい人間なんだ」と思うようになります。
すると失敗して人前で注意されたりすることが、怒られる恐怖になってしまうのです。
怒られることは、時に「拒絶」や「孤独」のように感じられることがあります。
「誰にもわかってもらえない」「私はここにいていいの?」
そんなインナーチャイルドの声が聞こえてくるかもしれません。
怒られることに強い不安や恐怖を感じてしまう人には、いくつかの共通する特徴があります。
「ミスをしたら怒られる」「完璧じゃない自分は認めてもらえない」そんな思い込みから、常に高い基準を自分に課してしまう人。
これは、怒られることが「自分の価値を下げる」と感じているため、ミスを過剰に恐れてしまうのです。
ちょっとした抜けや間違いでも、強い自己否定につながりやすい傾向があります。
ちょっとした注意や指摘を、「自分が否定された」「自分が悪い」「嫌われたかも」と感じてしまいやすい方。
過去の経験から「どうせ私なんて…」と思いがちで、自信を持ちにくくなっていることもあります。
これは、自分の価値を他人の評価にゆだねてしまいやすい状態。
過去の経験から「ありのままの自分ではダメ」と感じてきたのかもしれません。
HSP・エンパス体質の方は、非常に共感力が高く、他人の感情エネルギーにとても敏感です。
ちょっと怒られただけでもひどく怒られたと感じてしまいます。
また、音に敏感なため、怒っている声に敏感で委縮してしまいがちです。
誰かが怒っていたり、怒られているのを見るだけで、その「怒りの波動」や「場の空気」をまるで自分のことのように受け取って動揺したりショックを受けてしまいます。
だから、たとえ自分が悪くなくても、その場のピリピリした空気に苦しくなって、相手の怒りを“自分の責任”のように感じてしまうのです。
何かを言われる前からすでにビクビクしている、という反応が起こりやすいのです。
幼少期に厳しい親や教師に囲まれていた場合、怒られることが“日常的な恐怖体験”として記憶に残っていることがあります。
その記憶は潜在意識に刻まれ、大人になってからも「また怒られるかも」と身体が反応してしまうのです。
怒られることで「否定された」「距離を置かれた」と感じると、「嫌われた」と思い込みやすいタイプ。
人とのつながりを大切にする優しさゆえに、「嫌われないように頑張ること」が癖になっているのかもしれません。
怒られることへの恐れを手放していくには、表面的な対処ではなく、心の深い部分からの癒しがとても大切です。
失敗は「学び」「成長」であり、「挑戦した証」です。
アドラー心理学でも、「失敗は学びの一部」と捉えます。
失敗することそのものよりも、“失敗をどう捉えるか”が、人生の質を大きく左右します。
アドラー心理学では「失敗を恐れずに行動すること」が、自信や幸せの源だとされています。
怒られたときも、「これは自分のダメさの証明じゃない。学ぶためのメッセージなんだ」と受け止めることで、心が傷つきにくくなります。
誰かが怒っているとき、それはその人自身の内側にある感情。
あなたの全人格を否定しているわけではありません。
怒られるとき、私たちは無意識に「自分の存在価値まで否定された」と感じてしまいがちです。
でも、実際は「行動や結果」に対する指摘であることがほとんど。
感情は“その人のもの”として線引きすることが、自分を守る第一歩になります。
怒られるのが怖いあなたの中には、「小さい頃の自分=インナーチャイルド」の傷ついた気持ちが隠れています。
「もう怒られたくない」「怖い思いはしたくない」と思っているのです。
その子に、「もう怒られないよ」「あなたは悪くなかったよ」と、優しく声をかけてあげましょう。イメージワークや自己対話で、内なる子どもを抱きしめる時間を持つだけでも、心は少しずつ落ち着いていきます。
自分でできるインナーチャイルドの癒し方:簡単5ステップと注意点
恐れを超えていくには、安心・信頼・受容のある関係性がとても大切です。
信頼できる人とのやりとりの中で、「自分を出しても大丈夫」「間違っても受け入れてもらえる」という体感を少しずつ育てていきましょう。
セラピーやコーチングも、心の安全基地としてとても有効です。
まずは「安心の体感」を少しずつ育てることから始めてみましょう。
「失敗が怖い」「怒られるのが怖い」――その気持ちは、とても自然なものです。
怖さの裏には、「否定されたくない」「嫌われたくない」そんな深い願いが静かに息づいているのです。
だからこそ、自分を責めるのではなく、まずは「怖がっている自分」にやさしく気づいてあげることが、癒しのはじまりとなります。
怒られても、失敗しても、あなたの価値は、何ひとつ変わりません。
これからは、「怒られないように生きる」ではなく、「怒られることがあっても、自分を信じて生きていく」そんな安心と信頼の中で、自分の人生を歩んでいけますように。
どうか、あなたの心が少しでも軽くなって、やさしく自分に微笑めるような日々が訪れますように。
ここから、あたたかい変化が始まっていきますように。
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